日本産農作物のブランディング戦略とは

a1180_010191安全というブランド

先程は、大規模化、合理化、低コスト化が国際競争のために農業に求められることと述べました。これは、一般企業では昨今当たり前の概念です。しかし、国産農作物がこれだけの条件では、外国産の安くて流通量多いが、不安の残るものになってしまいます。そこで、日本にしか出来ない技術を使って、より安全な農作物を生産しブランディング戦略を立て海外に売り出すのです。近年では、レタスの無菌栽培の工場が注目されました。まだ、開発中の技術だと思いますが、実現できれば農薬などを使用せず農作物が生産可能になるでしょう。また、こういった日本人にしか作り出せない技術を、大規模な合理的農法に取り込んでゆけることは充分可能性があります。安全、安心をブランドに国内、国外に売り込めば、日本において農業は充分に収益のでる、可能性のある産業になるのではないでしょうか。

面白い野菜ブランディング戦略

また、90年代以降、外国で生まれた、または親しまれている、日本人に馴染みの薄い農作物が日本にも入ってきました。たとえば、アボカドなんてその代表的な例ではないでしょうか。しかし、そのアボカドも現在ではどこのスーパーでも見かけるメジャーな野菜になりました。そこで、たとえば京野菜のようなブランド野菜や、品種配合で一風変わった新種の野菜を作り、それをブランド化してしまうのも良いでしょう。日本でのアボカドのように、他国で爆発的ヒットがでる野菜が出来る可能性は充分あります。日本食はさまざまな国で以前から人気があります。特に、健康志向の高まりのもと、上記の安全なブランド、新しい奇抜なブランド野菜というのも充分なニーズがあるでしょう。また、そのようなコンテスト、イベントを国内外で行い多様にプロモーションしていくことで新たな販路の拡大も可能になるでしょう。可能性は充分にあります。