海外で勝負する日本農産物とは?

bale-of-hay_21223147農業のグローバル化

近い将来、日本の農業は海外の農業と競争していく必要性が生まれます。TPPや各種貿易協定では、関税の撤廃による農業の輸出自由化を求められています。当然、現在の様な補助金で手厚く保護されている農業は、外国勢からすれば、自由競争の妨げであると指摘されるでしょう。補助金で日本の農業を保護することは難しくなりますから、農家、農業に従事する企業が国際競争力を付け、海外の農業と競争して勝たなければならない時代が来るのです。

高品質、高付加価値な日本産農作物を海外へ

こういった農業のグローバル化によって、日本の農業が大きなダメージを受けることは必至ですが、逆に考えると。日本の高度な技術で作られた農作物を世界にアピールしていくことも可能になってきます。何度も書いているように、日本の農作物の大きな特徴は、味の良さ、高品質、安全です。これらは利益追求型の外国の農業には果たし得ない成果で、これらを健康意識の高い諸外国でプロモーションしていくことが、新たなマーケット拡大に繋がるでしょう。また、京野菜のように、日本独特の野菜を海外の料理とコラボレーションしてプロモーションすることも出来ます。自由競争はデメリットだけではありません。今まで考えられなかった手法が可能になり、利益の出る農業のビジネスモデルの創出も充分可能性があります。

さいごに

日本の農業のこれからを担う、大きなポイントはやはりプロモーション戦略であると言えるでしょう。その中で、最終的に世界の中でも特に大きな需要を獲得できる日本製】になるためには、技術の向上による更なる高品質化、味の向上などさまざまな課題が残ります。しかし、自由競争を勝ち得るには、低価格、低品質ではなく、安全、高品質なものが重要なカギになります。まだまだ日本の農業には大きな可能性があるのです。さまざまな手法を駆使して、日本の農業は発展していける、持続可能な産業であるのです。