IT化による作業効率化のメリット

a0001_009131遅れている日本の農作業の効率化

農業はまず種をまくための土壌を開墾し、種まき、間引き、水やり、収穫、選別、出荷など多くの作業が発生します。欧米諸国は技術革新により大きく農業は効率化し、オートメーションでの農作物の生産を可能にしていますが、日本の農業では、資本力の問題もありまだまだ遅れを取っている現状があります。従来通りの作業効率が悪い中での農作業は、高齢者が多い日本の農家には負担が多く、若者もこういった作業は好まない傾向があるので、なおさら農業の人不足は加速していってしまう一方であると言えます。また、農業が効率化できれば、より少ない人手で大規模な農場経営ができるなど、コスト面でのメリットも大きく、競争力の高い農業を目指すことが出来ます。それらに貢献するのが、インターネットを始めとする情報技術ですが、現在の日本ではこういった技術がまだまだ有用に利用されていないのが現状でもあります。

情報技術を用いた農業の効率化のメリット

たとえば、種まきから収穫までの農業のプロセスや、その都度の病害などのアクシデントの予測、管理をしてくれる技術ソフトがあったとしましょう、そういった予測が可能になれば、使用する肥料や農薬の量、収穫時期や繁忙期の一時雇用などを年間で予測、管理することができ、無駄なコストが不要になります。また、農業設備、機器との連動で、自動的に水やりが出来たり、耕作、収穫などが出来れば、体の不自由なお年寄りや、力のない女性でも簡単に農業を営むことが出来ます。情報技術の農業への応用によって、農業自体の競争力がアップすることはもちろん、より多くの人が農業に従事しやすい環境ができ、比較的容易に作業をこなしていくことも可能になります。情報技術を農業の中に活かしていくことで、次世代の人気の職業となることも十分可能なことで、これは前回書きましたノルウェーの水産業とも共通する部分があります。