IT農業、スマートアグリ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA農業もITで効率化!その具体例やトレンドを知る

農業にITを導入することで、そこにいかないと分からなかったことに加えて、今まで見えなかったことまで見えることで、農業の競争力を高めることができます。クラウドとセンサーを活用することで広がる世界があります。いったいどのような世界なのでしょうか。

栽培記録はタブレットで手軽に管理

農業情報の活用を行い、競争力ある農業を行っていくためには、生育状況をしっかりと、時系列に従い把握することが何よりも大切です。少し元気がないなとか、そういったことを感覚的に感じ、そういえば2週間前も同じような状況だったなと、いうことを「記憶」に頼ることが多いと思います。しかしながら、そういった記憶は曖昧性が高いため、しっかりとした事実の積み重ねを行い、必要に応じて振り返ることが大切です。そのために、栽培の記録をクラウドに保存し、タブレットでいつでも見れることは、大変便利です。今はさまざまなアプリが世の中にでています。タブレットで写真をとって、必要なら専用のタッチペンを使って、手書きの文字を書き加えるのです。そしてそれらの情報をタブレットに保存するだけでなく、クラウド側にも保存することで、農場やビニールハウスにわざわざいかなくても、家でも、外出先でも、そしていつでも好きな時に見ることができます。

給水は全て自動制御化で手間いらず

給水の自動装置を導入することで、給水の手間を大幅に削減することができます。これは単に給水装置というハードウェアを導入するだけではなく、各種センサーと組み合わせることでより効果の高い、給水システムを導入することができるということです。各種センサーとは、農場やビニールハウス等に、温度センサーや湿度センサー、あるいは土壌の水分量を計測するセンサーなどを設置し、それらセンサーからの情報を収集する仕組みを構築します。給水装置だけだと、水量や水位をいつでも一定にするということしかできませんが、湿度や温度の状態をセンサーで把握できると、栽培に最適な水量というのを刻々と把握し、最適な水量を給水するので、水のあげすぎや逆に不足しているといったことがありません。これは水道代の節約という観点だけではなく、より効率的な栽培の実現という、一石二鳥の効果です。センサーの導入はそれほど難しくありませんので、一考の価値があります。

生産管理や収益管理は全てクラウドで管理

生育記録だけでなく、IT化をすすめることで、様々な恩恵にあずかることができます。それは大きく2つあります。まずは生産管理です。生産管理とは、生産に必要な準備、栽培中、生産後の出荷までと、一連のプロセスの情報を記録することで、最適な生産管理へと発展いたします。十さんの情報の記録は、既に提供されているアプリケーションなどを利用すれば手間は大幅に削減します。それでは出荷後はどうなのでしょうか。実際の販売量や販売額、そして原価計算による粗利額の把握などを日々把握すできます。こちらも同様にアプリケーションを使えば簡単に管理できるのです。ここで大事なキーワードにクラウドがあります。これらの情報をクラウドにデータ保存することで、いつでもどこでも好きな時に記録した情報にアクセスできますので、そういった環境は、生産体制や販売拡大の戦略を練るのに大いに役立ちます。また、他の農家のかたと情報を共有し合うのもクラウドでは大変便利にできます。