農業を始めるにあたって

『さあ農業をはじめよう!』と思ったのはいいものの、どのような準備を進めていけばいいのでしょうか?思い切って農業界への就職・転職を決意した以上、絶対成功したいですよね!
そのために必要な第一歩が『情報収集』です。
『どの地域で就農するべき?』『学校や研修は受けたほうがいいの?』『必要な資格って?』『収入はどのくらい?』『新規就農者への給付金があるって聞いたけど…』等、分からないことはたくさんあると思います。農業は一年を通じて様々な仕事がありますので、いざ始まってしまうと日々の煩雑さに追われてしまうお仕事です。そのため、就農する前にしっかりと情報を集め、準備を万端にして進めていきましょう。
ここでは、新規就農を目指すあなたのために必要な情報をまとめています。
『新規就農の失敗例』も掲載していますので、是非ご参考にしてください。

農業への道!そのスタート方法とは

農業への道!そのスタート方法とは

日々土と向きあい、作物を生産する農業。最近は新卒の若者の就職先としても農業という選択肢が定着しつつあり、さまざまな人が農業を志し、実際に多様な形で活躍しています。自然を相手にするといわれる農業ですが、実際に始めるにはどのようにすればよいのでしょうか。ここでは、農業とは具体的にどのようなことをするのか。農業の仕事に就くための1つの方法である農業法人への就職や農地の確保などと合わせてご紹介していきます。 農業って実際何をするの? 農業は、米や野菜、果物などを育て、出荷することが主な仕事です。何を育てるかによって作業の内容が変わってきますが、米づくりを行う稲作を例にとると、次のような作業があります。稲作ではまず、土づくりを行います。田んぼに肥料を入れ、トラクターで耕します。次にビニールハウス等で育てておいた苗を田んぼに植える田植えを行います。最近では田植え機を使い一気に苗を植えることができます。その後は、肥料を加えたり、雑草を取り除いたり、田んぼの水を取り替えるなど日々の手入れを行います。そして稲が実ったら収穫。刈り取った稲は、天日干しで乾燥させた後、脱穀し、出荷します。米以外の作物にも言え

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農業を始めるなら最低限おさえておきたい3つの基本

農業を始めるなら最低限おさえておきたい3つの基本

農業で生計を立てたいと思ってもまずは何から始めたら良いのか分からないという初心者のために、最初に知っておきたい3つのポイントについてまとめました。農業をしたい場合は技術や経験が必要です。体系的に学べる機関から、実際に現場で学べるものまで、学ぶ場はさまざまあります。また農業をする上で欠かせない農地の取得についても独特のルールがあります。農業初心者の方はこうしたことを知っておくことで、次に何をすべきか方向性が見えてくるでしょう。 どこで学ぶ?農業を学ぶ場は1つじゃない 農業を始めたいと思ったならば、まずは農業とはどのようなものなのかを学びましょう。農業について学ぶためにはいくつかの選択肢があります。一般的な方法としては、農業大学校、就農準備校、農業法人への就職、農家への弟子入りが挙げられます。農業大学校は農家としてやっていくために必要な知識を実践的に学ぶ場所です。農家になるための専門学校的位置づけで大学の農学部よりも現場で役立つ内容を2年間かけて講義と実習を通じて学ぶことができます。就農準備校は仕事をしながらでも通えるもので、社会人にも広く門戸が開かれています。民間の研修機関を活用して土日

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これから農業を始める人必見!知っておきたい補助金制度

これから農業を始める人必見!知っておきたい補助金制度

私たちの生活を支える農業という仕事。旬の野菜を育てたり、季節のフルーツを栽培したりと、興味のある人にとってはとても魅力のある仕事です。しかし、いざ始めようと考えると大きな壁に直面することが少なくありません。それは広めの土地と莫大なコストがかかるという問題です。この問題のために農業を始めることをためらってしまう人もいるのではないでしょうか。そのような人のために実は、農業を始める人向けの補助金制度があるのです。今回はおさえておきたいそんな補助金の知識についてご紹介します。 農業を始める際にかかるコストってどのくらい? それではいざ農業を始める際に、実際どれだけのコストがかかるものなのでしょうか。初めにかかるコストのことを初期投資と言いますが、初期投資はこれから始めようと思っている事業規模によって大きく左右されます。コストがかかるのは大きく分けて3つです。1つが「農地取得」。簡単に言うと土地代のことで、初期投資の大半が土地代と言えます。場所にもよりますが、農業のために新たに取得する場合は大きな金額になります。ビニールハウスなどの施設を設置する場合にはさらにコストがかかります。2つ目が「農機具

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農業の年収や始めるのに必要な能力とは

農業の年収や始めるのに必要な能力とは

現代では農業が大きな注目を集めています。後継者がいない、仕事がハードなど、多くの課題を抱えている農業ですが、その一方で日本の食料自給率を支え続けている農業には大きなリスペクトが寄せられています。これから農業に取り組もうとする人たちはどのようなことを心がけるべきなのでしょうか。そして農業ではどれくらい稼げるのでしょうか。ここでは農業の詳細や、将来性、農業に向いている人間像について詳しくまとめてみました。 農業ではどれくらい稼げるのか 平均年収.JPによると、平成26年度の時点で全国の農家の平均年収は456万円でした(http://heikinnenshu.jp/other/nouka.html)。また、地域別の年収では北海道が一番高く、平均787万円を稼いでいることが分かりました。それだけを聞くと、農業は儲かる仕事だと言えるかもしれません。しかし、北海道の平均年収の高さは、企業化したうえで大規模の経営を続けている一部の農家が平均を吊り上げていることが考えられます。また、農業は支出も多い仕事です。そもそも土地やビニールハウス、トラクターやコンバインといった設備投資が大きく、ローンを抱えてい

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農業を始めるための基本は農地!どうやって手に入れる?

農業を始めるための基本は農地!どうやって手に入れる?

農業を始めるにあたって必要になるのが農地です。新規就農者にまず立ちふさがる壁になるのが農地の取得でしょう。農地を手に入れるのが難しい理由として、先の大戦後で地主の土地が小作人に分配された、農地解放にさかのぼるさまざまな法規制があげられます。さらに農地の取得についてはいくつかの条件も存在します。購入するにしても借りるにしても農地法についての正しい知識を持ち、正規の手続きを踏んで農地を手に入れましょう。 農地取得には乗り越えなければならないハードルがある 農地は他の土地とは異なり、勝手に売買することができません。農地の法律的な定義は「耕作の目的に供されている土地」です。つまり作物の栽培のために土地を整え耕作し肥料を与えたり灌漑や除草の手をかけたりして管理している土地のことを言います。農地はさらに田、畑、草地に分類されます。こうした農地の取り扱いは農地法によって決められています。この法律は耕作者本人が農地を所有することが適当であるという考え方にのっとって、耕作者の農地取得の促進や権利の保護、農地利用の促進を図ることを目指して施行されました。農地の売買だけでなく、譲渡や転用についてもこの法律が

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農業の仕事内容は?農業法人に就職するにはどうしたらいい?就農の注意点も解説

農業の仕事内容は?農業法人に就職するにはどうしたらいい?就農の注意点も解説

農家の高齢化が進み、後継ぎ不足が問題になっています。しかし最近になって、サラリーマンを辞めて田舎で農業を始める人々が増えてきました。その反面、農業に漠然とした憧れを抱きつつも、「どのような仕事内容なのか」「どうやって始めたらいいのか」といったことまでは知らないという人もたくさん存在します。都会に住んでいると農作業の現場を見る機会は少ないため、イメージが湧かないのは仕方のないことです。そこで、ここでは農業を始める人なら知っておきたい情報を紹介していきます。 農業はどんなことをするの? 農業は食べ物を作る仕事ですが、具体的にどのような作業をするのでしょうか。田や畑を耕す作業をイメージする人が多いかもしれませんが、それだけではありません。土を耕したら、種や苗を植える作業があります。昔はすべて手作業で行っていましたが、最近では機械化が進んだことにより、手間と時間を短縮して作業ができるようになりました。その後は、収穫をするまで日々手入れをしていかなければなりません。例えば雑草を抜いたり、肥料を与えたりします。作物に元気にすくすくと育ってもらうためには、水やりも欠かせません。もし台風が近づいてくる

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農家になりたい人は要チェック!重要な3つの適性を紹介

農家になりたい人は要チェック!重要な3つの適性を紹介

都会で生活している人の中には、農家になりたいと思っている人もいるでしょう。しかし農家の仕事は、誰にでもできるような簡単なものではありません。日々の喧騒に疲れて現実逃避をしたいだけの人には、務まらない可能性があります。本当に農家になりたいのであれば、自分に適性があるのかを見極めることが大切です。どのような人が農家に向いているのでしょうか。そこで今回は、農家として働くうえで大切な適性を3つ紹介します。 積み重ねの仕事が得意である!地道な作業が多い 農家の仕事の大部分は、積み重ねの作業を行うことです。土づくりから農作物の収穫まで、地道な作業を何度も繰り返すことになります。農作物は成長するのに非常に時間がかかります。肥料をあげたり、雑草や害虫を取り除いたり、必要になる作業の種類は多いです。すぐに終わる作業はほとんどなく、根気よく何日もかけて行うことになるでしょう。成長した農作物を収穫した後も地道な作業が続きます。乾燥させたり脱穀したりして、農作物を出荷できる状態にしなければなりません。このように農作物を出荷するまで、コツコツと作業を行うことになります。そのため積み重ねの仕事が得意な人は、適性が

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農業を始めるなら栽培作物を決めるべき!?

農業を始めるなら栽培作物を決めるべき!?

自分が将来どのような農業をやっていきたいのか始める際に具体的にイメージすることは大切です。例えば、有機農業に腰を据えて取り組みたいでも良いでしょう。それに必要な情報収集をして就農支援機関の窓口などに足を運び、どんどん具体化に近づけていきましょう。その際に何を作るのかということを具体的に考えることになります。作りたい作物しだいで栽培に適した地域や面積、必要になる設備が異なります。そうは言っても、初めからきっちりと栽培作物を決めてしまって良いものでしょうか。新規就農者が迷いがちな作物の種類の決め方についてお知らせします。 新規就農相談センターを利用しない手はない! 周りに相談できる農家がいなければ農業を始める前に迷わず新規就農相談センターに行きましょう。新規就農相談センターは農業を始めたいという人や農業法人に就職したいという人たちの相談に応じるための公的な窓口です。新規就農希望者を支援している市町村や都道府県の情報や農地の情報、農業研修受け入れ情報、農業法人の農業体験、求人情報が集まっています。定期的に就農イベントも開催しているなど、農業を志す人にとって頼れる存在です。イベントでは農業法人

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環境の違いによって起こる影響とは

環境の違いによって起こる影響とは

田舎と都会では農業を始める条件にどんな違いがある? 農業は、地方のみのものではありません。都会でも農業従事者の姿があります。ただし田舎と都会では、農業にどのような違いがあるのかが気になるところです。農業を始める上で、田舎や都会で異なる条件について、説明します。 田舎と都会で異なる農地の事情 同じ日本国内であっても、田舎と都会では街の様子が大きく異なります。農業においても、どこで仕事をするかで条件が変わってきます。田舎と都会で異なる条件として、農地があります。都会は土地資源が限られている事情があります。多くの土地需要があるため、土地価格の相場は高いです。そのため、都会で農業を始めるにあたり、土地の確保に大きな資金を必要とします。都会で農業に従事している人は、先祖代々農地を引き継いでいるという場合がよくあります。新たに都会で農業を始めようとすると、農地の確保が大きなハードルです。一方で地方は広大な土地があり、市街地を離れれば購入価格も低いです。都会でも農業は始められるものの、これから農業経営を始めるというのであれば、土地確保のコストに関して田舎の方が有利です。ただし田舎でも、農地に適した優

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農業を始めるのにあたっての準備

農業を始めるのにあたっての準備

サラリーマンが農業をするにはどんな準備が必要!? サラリーマンの仕事を辞め、農業を始めるにあたって、事前に行うべき準備があります。農業の試みが成功するかどうかは、準備に成否がかかっています。脱サラしての農業に対し、どのような準備が必要であるかを紹介します。 軌道に乗るまでに準備しておきたい資金 農業の仕事に憧れて、サラリーマンから転身する人たちがいます。しかし中には、失敗して農業から撤退する人も少なくありません。希望を持つだけでは、目的は必ずしもかなうものではありません。きちんとした準備が必要です。農業ビジネスを始めるにあたり、軌道に乗るための資金は準備する必要があります。農業に従事して成果を得るまでに、時間がかかります。まずは、結果が出るまでの間の生活費について、ある程度の蓄えが必要でしょう。家族がいれば、それだけ準備資金の額も膨らみます。また、農業を行うにあたり、収益が出るまでに事業の運転資金が必要です。農地の維持や各種農機具の調達にメンテナンス、さらに従業員がいる場合には給与など、農業を続けるだけでも多くの出費が伴います。これらの準備資金額は、多額に及ぶケースが多いです。そのため

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