農業を始めるなら最低限おさえておきたい3つの基本

農業で生計を立てたいと思ってもまずは何から始めたら良いのか分からないという初心者のために、最初に知っておきたい3つのポイントについてまとめました。農業をしたい場合は技術や経験が必要です。体系的に学べる機関から、実際に現場で学べるものまで、学ぶ場はさまざまあります。また農業をする上で欠かせない農地の取得についても独特のルールがあります。農業初心者の方はこうしたことを知っておくことで、次に何をすべきか方向性が見えてくるでしょう。

農業を始めるにあたってどこで学ぶ?農業を学ぶ場は1つじゃない

農業を始めたいと思ったならば、まずは農業とはどのようなものなのかを学びましょう。農業について学ぶためにはいくつかの選択肢があります。一般的な方法としては、農業大学校、就農準備校、農業法人への就職、農家への弟子入りが挙げられます。農業大学校は農家としてやっていくために必要な知識を実践的に学ぶ場所です。農家になるための専門学校的位置づけで大学の農学部よりも現場で役立つ内容を2年間かけて講義と実習を通じて学ぶことができます。就農準備校は仕事をしながらでも通えるもので、社会人にも広く門戸が開かれています。民間の研修機関を活用して土日を中心に農業研修を行っています。農業の技術や経営方法が学べます。農業法人は企業や農業組合として農家を経営している法人です。実際に現場で働きながら技術を学べ、給料も得ることができます。農家に弟子入りする場合は住み込みで働きながら技術を身に付けることになります。知り合いに頼んだり、新規就農制度を利用し研修生として受け入れてもらったりというケースがあります。こうした学びの場を探す場合には全国及び各都道府県の新規就農センターに行ってみましょう。就農にかかわる多くの情報が集まっています。農業を始めたいという段階から相談に乗ってもらえ、アドバイスを受けることができるでしょう。

農業を始めるにあたって資金調達と並ぶ問題!農地取得

初心者が新たに農業を始めようと思ったときに高いハードルになるのが、農地の取得です。農地の確保は資金調達と並ぶ難しい問題です。農地が手に入れにくい理由はいくつかあります。流通量が少なく、取得には農業委員会の許可が必要になり、地目の変更にも条件があります。なにより一番大きな理由は地域や地主が譲ってくれるかどうかにかかっていることです。放置されているような農地があちこちにあったとしても、所有者に売るつもりがなければ取得することはできません。農地は先祖伝来のものという思い入れがあるため、簡単には手放したがらない人が多くいるのです。また、農地を売るにしても相手が信頼に足るかどうかを判断してからになることがほとんどです。そのような場合には、その土地に腰を据えて農業を続ける意欲と能力を示す必要があります。農地の情報は地域の不動産業者や就農支援機関、農業委員会で紹介してもらえます。しかし仲介までしてくれるわけではありません。就農支援機関の窓口に農地取得の相談をした場合、該当地の地主へ交渉に出向いてくれますが相手が首を縦に振るとは限りません。交渉が上手くいかなければ遊んでいる農地があっても取得することはできないのです。なお、研修先の農家や農業法人から農地を紹介してもらうケースもあります。焦らず自分の足で探すことも大切です。

農業に必要な農機具を手に入れよう

農業をするにはさまざまな農業用の道具や機械が必要です。どのようなものが必要かは栽培する作物や栽培方法によって大きく変わってきます。例えば、畑作業をするのであればまず畑を耕すためのトラクターや耕運機、補助的なものとしては鎌や鍬、草刈り機も必要になります。野菜を作るならば、さらに収穫物を分別する自動選別機も欲しいところです。ハウス栽培を考えているならばそのための施設も用意しましょう。また、稲作を行うならば田起こしのためのトラクター、田植えの前に土をならす代かき機、苗を植える田植え機が必要です。さらに刈り取りと脱穀を行うコンバインや乾燥機、もみすり機、精米機も用意しなくてはなりません。最初にすべてを準備するのは大変です。機械化で効率化を図りたい部分などを戦略的に考えて、必要な農機具を取捨選択し優先順位をつけて取得しましょう。購入はJA、量販店、大手メーカーの販売店、インターネットで可能です。全部を購入しなくても、協同購入やリースという選択肢もあります。

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