農作業に普段着NG!押さえておきたい農家の服装

挿絵1それぞれの職場では、その仕事に適した服装があります。飲食店なら制服、工場なら作業着など、ユニフォームがある職業もあります。それでは、農家にとってふさわしい服装とは、どのようなものでしょうか。農業法人のような企業でない限り、農作業中の服装は個人の自由です。しかし、好きな服装ならなんでもいいわけではありません。そこで今回は、農家になったら最低限気をつけたい、農作業中の服装について紹介していきます。

農作業中の服装のポイントは?

農業経験者を対象に、農作業中の服装のポイントについて聞きました。

【質問】
農作業中の服装で気を遣っているポイントを教えてください。
【回答結果】

フリー回答

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:232サンプル

農作業中は長袖長ズボンが基本!

  1. 動きやすさと速乾性を重視しています。汗だくで服が肌に張り付くようだと作業に集中できないので。(20代/男性/個人事業主・フリーランス)
  2. 絶対半袖、半ズボンは穿きません。野菜の葉などでケガをする可能性はもちろん、虫に刺されたり、毛虫等の毒針が刺さったりすることがあるので。(20代/女性/専業主婦)
  3. 紫外線が気になるのでつばの広い帽子は必須でした。また、爪の間に泥が入ると落ちにくいので軍手も携帯していました。(30代/女性/専業主婦)
  4. とにかく動きやすく、汚れてもかまわない格好で作業する。泥汚れは意外に落ちにくい。(50代/女性/専業主婦)
  5. 熱中症にならないように帽子を被り、タオルで首筋を守ることを心掛けている。(40代/男性/正社員)

虫刺され、そして日焼けに注意している人がたくさん見受けられました。長時間屋外にいるため、季節関係なく長袖長ズボンが基本のようです。そのほか、帽子を被ったりタオルを巻いたり、それぞれの方法で体を守っていました。それだけ農作業の環境が過酷だということが言えそうです。

農家の仕事場は屋外!農園の環境とは?

挿絵2服装の前に、まずは一般的な農園の環境と農作業について考えていきましょう。農家の職場は、施設野菜の栽培以外は屋外が基本です。水稲や果樹など農業にもいろいろなジャンルがありますが、今回は野菜の農園を基準に考えます。だいたいの農地の地面は土で、広くて平ら、そこにはさまざまな野菜が植えつけてあるでしょう。広い農地には紫外線が降り注ぎますが、紫外線から身を守るような木や建物は畑のど真ん中にはありません。天気が悪ければ雨が降ります。自然豊かな農地には、蝶々、トンボ、クモ、毛虫、青虫、蛾、ムカデなど、季節によってさまざまな虫もいます。農地の周りが山や森林なら、ネズミやシカ、イノシシ、ヘビなど、都市部ではまず見かけないような動物もいます。虫刺されや植物による切り傷を負うこともありますし、田舎の農村部ならイノシシやクマなどの獰猛な動物が降りてくることもあります。本来の自然とは違うものの、緑が豊かなので、動植物にとってすごしやすい環境であることに変わりはないのです。 自然豊かでのんびり過ごせる印象が強い農家の生活ですが、実際は過酷な環境のなかで懸命に働かなければなりません。農作物を育てる喜びがある反面、厳しい自然があることも忘れないようにしましょう。

露出は危険!基本的な農家の服装

挿絵3アンケート結果でもありましたが、農家の基本服装は長袖長ズボンです。なぜならば、長時間屋外にいることが多いからです。UVカット機能のある服装ならなお良いでしょう。顔や首筋などの日焼け対策には、つばの広い帽子を被りましょう。首にタオルを巻いておくと、首の日焼け防止になるほか、汗止め・汗拭きにもなって便利です。汗をかいてもすぐ乾くような速乾性のある下着もおすすめです。もちろん、農作業中は土をいじりますので、泥汚れは必至です。汚れても大丈夫な服装を選びましょう。靴の中に泥が張り込まないように、履物は長靴がベストで、長ズボンは長靴の中に入れておきます。作業中に植物の葉で手を切らないように、軍手も用意しておきましょう。女性はしゃがんだときに腰が出ないような服装にすることもポイントです。つなぎや、裾の長いシャツをしっかり長ズボンに入れておいてください。春秋は急に雨が降ったり気温が下がったりしても大丈夫なように、濡れてもシミないウィンドブレーカーがあると安心です。これらの基本を押さえれば、あとは自分の好きな服装で大丈夫です。人によっては半袖で作業をしている人もいますが、露出部分があると虫刺されや日焼けの心配がありますので、かならず日焼け止めクリームを塗って虫除けスプレーをかけるようにしましょう。さらに、日焼け止めも虫除けスプレーも汗ですぐに流れてしまいますので、小まめに塗り直すことも大切です。しかし、作業中はその場を離れられないことも多々あるでしょうから、虫刺されや日焼けを避けたいのであれば、長袖にしておくのが無難と言えます。

農作業にはアウトドアブランドがぴったり!

屋外で行う農作業には、アウトドアブランドの衣類がピッタリです。山登りやスキーなど、過酷な環境でも快適に過ごせる衣類は、まさしく農作業にうってつけ。農業用ウェアを製造しているブランドもあるので、ぜひ利用してみましょう。アウトドアブランドの農業用ウェアの特徴は、防水性や速乾性、耐久性に優れていることです。下着は汗を素早く吸い取り、素早く乾かしてくれます。アウターは突然の雨にも耐えうる防水性を備えており、しゃがんだり立ったりしても動きやすいような素材を使っています。女性には大きなポケットのついたエプロンや、顔から首まですっぽり覆ってくれる農業用帽子などが便利です。アウトドアブランドのもうれしいところは、デザインがおしゃれであること。男性も女性も農作業が楽しめるようにスマートなデザインになっており、色数も豊富にそろえています。機能性とデザイン性を兼ね備えたアウトドアブランドで、ぜひ農作業に励んでみてください。

まとめ

のどかな農村の風景とは裏腹に、農作業の現場ではダイレクトに自然を感じます。露出の多い服装では、半日もいないうちに日焼けしてしまいます。農作業に適した服装をすることは、無用なケガを防ぐためにも重要なこと。農家は体が資本ですから、農作業中の服装はいかに体を守るか、快適に動けるかがポイントです。おしゃれな農業用ウェアもたくさん出ていますので、ぜひ自分のお気に入りを探してみましょう。

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