就農したい人も野菜が好きな人も!農家バイトがおすすめな理由

挿絵1就農を考えている人や野菜が好きな人は、農家のバイトがおすすめです。特に就農希望者にはメリットがいっぱいです。農作業というと、朝早く起きて長時間重労働をするので、体力が持つか心配な人もいるでしょう。そこで今回は、農家の一日や生活サイクルにスポットをあてて、農家の暮らしについて見ていきます。バイトをする前に流れだけでも押さえておけば、いざバイトを始めてから戸惑うこともありません。

農家でバイトをしてみたいと思ったことはある?

野菜作りが好きな人を対象に、今まで農家でバイトをしてみたいと思ったことがあるか、聞いてみました。グラフ1

【質問】
農家でバイトをしてみたいと思ったことはありますか?
【回答結果】
回答 回答数
はい 187
いいえ 60

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:247サンプル

貴重な体験ができる農家バイト

野菜好きなだけあって、農家でバイトしたいと思った人が全体の75%であることがわかりました。

  1. 学生時代、人と違う経験をしたいと思い、花屋や農業などのバイトを探したことはあります。(30代/男性/正社員)
  2. 無料送迎バスが出ている求人情報を見たことがあり、これなら交通にも困らずに出来ると感じました。日常変わらない都会の中ではなく、バイトの時だけでも自然に囲まれてみたかったというのもあります。(20代/男性/学生)

変わった体験をしてみたい、人と違うことをやってみたいという理由で「はい」を選んだ人がとても多かったです。では「いいえ」を選んだ人の考えも見ていきましょう。

  1. 家庭菜園や週末に農園を借りて自分でコツコツを好きな野菜を作りたいとは思うが、農家での仕事となると、多分勉強にはなるだろうが、体力的には自分には無理だと思う。(50代/女性/派遣社員)

「いいえ」を選んだ人は、早起きが苦手、体力に自信がないという意見が多く挙がりました。
たしかに、農家バイトは体力を使う仕事ですが、経験者のほとんどはやってよかったという感想を抱いているようです。それでは次の段落から、農家の生活について見ていきましょう。

現代農家の服装はカッコイイ!機能性も重視した農作業服の特徴

挿絵2農作業の服装は農家によって違いはありますが、長袖長ズボン、長靴、帽子着用が基本です。農家の仕事は屋外で作業することが多く、常に紫外線を浴びています。自然が豊かな一方、害虫もたくさんいます。植物で手を切る可能性もあります。そのため、農作業には露出の多い服装はふさわしくありません。帽子はツバの広いタイプをかぶり、首の後ろや脇までをおおうタイプのものを選びましょう。もし暑いのが苦手で半袖で過ごしたいのであれば、日焼け止めクリームは必ず塗るようにしましょう。長袖を着用しているときは、手首から先を守るために軍手をします。標高の高い場所にある農作業の場合、急に天候が変わることも珍しくありません。体が濡れると一気に冷えてしまいますので、薄手のウィンドブレーカーがあると安心です。農家で農作業をする際におすすめなのが、アウトドアブランドのファッションです。雪山に登山へ行くような人へ向けて洋服を展開していますので、防寒性や速乾性、吸収性などにおいて間違いのない存在と言えるでしょう。スッキリとしていてスタイリッシュなデザインが多いので、格好よく農作業をしたい人におすすめの服装です。
詳しくは、農作業に普段着NG!押さえておきたい農家の服装をご参照ください。

農家が休みを取るには?農繁期と農閑期

挿絵3農家は自然が相手の仕事ですので、休みがしっかり決まっているわけではありません。それでは、農家はいつ休みを取っているのでしょうか。農作物の種類にもよりますが、農家には農繁期と農閑期があります。だいたい農作物の種まきが始まる4月頃から収穫が終わる10月下旬頃までは農繁期です。特に種まきや植えつけ、育苗などが行われる4月と、田植えが始まる5月は忙しく、そのあとでそれぞれの野菜の収穫シーズンが始まります。夏の時期は雑草も生い茂りますので、収穫してほ場管理しての繰り返しになることも珍しくありません。12月以降の冬場は農閑期になります。過ごし方は農家によっていろいろですが、経理や作付け計画などの事務作業をやりながら、のんびり過ごします。もし農家が長期休暇を取るなら農閑期の時期です。ただし、兼業農家や畜産をあわせてやっている農家の場合は、休みがありません。畜産は生き物が相手なので、毎日世話をする必要があります。その場合は、予定をやりくりして計画的に休みを取る必要があるでしょう。働き詰めはよくありませんので、休めるときに休んでおくのが、元気に仕事を続けていくコツです。
詳しくは、休みがとれない?就農前に知っておきたい農家の生活をご参照ください。

農家ボランティアの内容は?滞在型との違いは?

挿絵4野菜が好きな人や将来農家になりたい人は、農家ボランティアに参加してみましょう。就農人口の減少と高齢化によって、農家は常に人手不足です。特に田植えや収穫時期は忙しく、農家の人たちだけでは作業しきれないこともあります。農家でボランティアをやるなら、まず地域の自治体に農家ボランティアの申し込みをします。条件にマッチした農家が見つかったら自治体から連絡が入りますので、雇用条件を話し合ったあとにボランティア開始です。小旅行も兼ねて楽しみながらボランティアをするなら、援農ボランティアに参加しましょう。シーズンは4月から10月の農繁期で、週末に泊りがけで行うことがほとんどです。援農ボランティアのメリットは、楽しみながら農家の仕事を体験できることです。もちろん作業の方法はていねいに教えてもらえますし、見知らぬ土地での小旅行を兼ねる人もいるようです。また、農家ボランティアのメリットは、プロの農家がどのように仕事をしているのかを直接見られることです。農家の活きた知恵は、いずれ自分が就農したときの役に立ちますし、家庭菜園やプランター栽培など趣味の範囲内であっても活用できるでしょう。農家ボランティアは、本格派にも趣味派にもメリットを多く得られます。ぜひボランティアに参加して、農業の知識を深めてください。
詳しくは、農業体験するなら農家の援農ボランティアがおすすめ!をご参照ください。

気になる!季節によって変わる農家の一日

農家の朝は基本的に早いです。季節によって変わるものの、種まき時期の起床時間は朝6時頃で、朝ごはんを食べてから種まきや植えつけの作業に入ります。10時すぎに休憩を取って、12時にお昼ごはんです。13時に草刈りなどのほ場管理を行い、15時に再び休憩、さらに農作業をして18時頃に終了です。農繁期のなかでも忙しい収穫シーズンに入ると、早朝は朝4時頃から起きて、ひたすら農作物の収穫を行います。朝8時頃に朝食を食べて、12時まで休憩をはさみながら農作業をしていきます。13時になったら、出荷準備のために野菜を袋に入れたりダンボールに入れたりします。一方、12月以降の農閑期の一日は、農繁期に比べてのんびりしています。朝は農繁期よりも遅く朝8時頃起床です。朝食を食べて作付け計画や経理・経営管理などの事務作業をします。12時に昼ごはんを食べて13時になったら再び事務作業をこなし、使っていた農機具などの整理、片付けを行う場合もあります。これがもし兼業農家なら、農繁期の一日はもっと慌ただしくなっているでしょう。農家の一日を把握しておくことは、将来就農する際のイメージ作りに役立ちます。もちろん、農家によって時間の使い方は違いますが、大まかな流れだけでも覚えておきましょう。
詳しくは、就農希望者必見!お日様と過ごす農家の一日をご参照ください。

農家の住み込みバイトのメリットはどんなこと?

農家の住み込みバイトの内容は、もちろん農作業です。農作業の内容は農家によって異なり、野菜や果樹、養鶏、酪農など、農家の形態によって変わります。一般的な野菜の栽培時期である4月から10月頃までは忙しく、人手不足に悩む農家はこの頃から住み込みバイトの募集をかけます。農家の住み込みバイトのメリットは、農家の生活を間近に見ながら農業を体験できることです。農業の知識だけなら、本を読みながら独学で学ぶこともできます。しかし、机上の勉強だけでは、活きたスキルは身につきません。覚えた知識は実際の仕事で役に立てるものです。また、将来就農したいのであれば、住み込みバイトで人脈を広げることができるのもメリットです。新規就農者のなかでは、農家になりたくても農地が見つからないので諦めたという人もいます。もし新規就農したくてもなかなか農地が見つからない場合、知り合いの農家で相談に乗ってくれるかもしれません。住み込みバイトのデメリットは、プライベートの時間を取りにくいことです。住居形態が寮やシェアハウスになると、トイレや台所が共同になっているケースもあります。住み込み先を決める前に、細かな情報は仕入れておくようにしましょう。
詳しくは、楽しそうだけど大変?農家の住み込みバイトのメリットとデメリットをご参照ください。

働きながら学べる農家バイトにぜひチャレンジ!

農家の一日はとても早く、体力も使う仕事です。朝の早起きや体力に自信がない人は、なかなか農家のバイトをやろうとは思わないかもしれません。しかし、自然と触れ合ったり野菜が育つ喜びを感じたり、経験してみなければわからないこともたくさんあります。住み込みの場合、家賃は相場の半分以下であることも多く、農業を学びながらお金を貯めることができます。もし野菜が好きなら、一度農家バイトの門を叩いてみてはいかがでしょうか。