休みがとれない?就農前に知っておきたい農家の生活

挿絵1就農したい人にとって、農家の休みや生活サイクルは気になるものです。農業はその日の天候や気候などに左右されることが多く、サラリーマンのように決まった休みを取るのは難しいように思えます。しかし、常に働きっぱなしの状態にあるのは良いことではありません。果たして農家に休みはあるのか、あるとしたらどのように取ることができるのか、就農を目指す人たちへ向けて紹介していきます。1日の生活サイクルについても見ていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

会社勤めとは違う農家の生活サイクル

挿絵2会社勤めの場合は週に2回の休みがありますが、農家はいつも決まった休みを取ることはありません。1日の生活サイクルは農作物によって変わりますが、大まかな流れを説明していきましょう。春、夏、秋の収穫シーズンは、だいたい早朝が収穫時間に当たりますので、起床時間は朝5時~6時頃で、午前8時頃まで農作業をします。8時頃に朝食を食べてから、ほ場(農作業場)へ出て除草作業などのほ場管理や、収穫調整などの農作業をします。10時半頃に一旦休憩を挟んで、12時まで再びほ場管理などの農作業をします。午後は13時から始まり、15時頃の休憩をはさみ、日没のだいたい18時~19時頃まで、ほ場管理や出荷準備などをして終了です。その後は夕食、入浴などを済ませて、21時や22時頃就寝です。路地野菜と施設野菜の両方を行っている場合は、ほ場管理の時間帯にハウス作業を行うこともありますし、収穫物によっては起床が朝4時頃になることもあります。農家の生活サイクルは季節、天候、農作物の種類と数などによって変わります。繁忙期は休む間もなく忙しいですが、閑散期はわりと暇で、数カ月間も休みになるケースもあります。通常の会社勤めとは、サイクルも生活スタイルも大きく違うのがわかるでしょう。

農作物によって変わる年間スケジュール

挿絵3今回は稲作を例にとって、大まかな年間スケジュールを紹介します。3月が稲作の始まりで、苗作りをしたり土壌を整えるために荒起しという作業をしたりします。4月になると荒起しをした土をならしていく代かきを行います。5月は田植えの時期で、農園によっては一般層に向けて田植え体験イベントを開始することもあります。田植えが終わったら9月頃までは、水管理と草刈りの季節です。早朝に水見回りをして、午前と午後に水田まわりやあぜの草刈りをします。田植えや育苗シーズンと比べると落ち着いているので、ほかの農作物を栽培している農家は、そちらの管理にまわることも可能です。10月になるといよいよ稲刈りの季節になります。水田を排水して地面が干上がったらコンバインで収穫し、乾燥調整や脱穀のあと出荷をして完了です。稲作の場合、11月から2月頃まではオフシーズンになります。ちなみに野菜農家の場合は、2月頃から肥料づくりや土壌づくりがスタートし、3月から5月頃まで種まきや植えつけを行います。複数の野菜を植えていると、毎月収穫シーズンがやってくるので、コンスタントに忙しくなります。冬は会計業務や作付け計画などの事務処理にあてたり、ハウス野菜を育てたり、農家によっていろいろな過ごし方をしています。

農家でも長期休暇は取れる?

常に忙しいイメージのある農業。果たして農家に休みはあるのでしょうか?野菜が好きな男女100名に、農家の長期休暇は可能だと思うか、尋ねてみました。グラフ1

【質問】
農家は忙しい仕事として知られていますが、長期休暇を取ることは可能だと思いますか?
【回答結果】
回答回答数
思う64
思わない36

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:100サンプル

農作物の種類によっては長期休暇可能だと思う!

アンケートの結果、農家でも長期休暇は可能だという意見が多く見られました。

  1. オフシーズンなら取れると思います。その時期は出稼ぎに出る人もいますが、冬はわりと休みを取りやすいのではないでしょうか。(40代/男性/正社員)
  2. 作物の栽培期間によると思う。むしろ、一年中付き合わないといけない作物は少ないのでは。(40代/男性/正社員)

閑散期であれば可能だと思う人が多くいました。特に稲作は冬に作業がなくなるので、長期休暇できるという意見が多かったです。では、長期休暇は可能と思わない人の回答も見ていきましょう。

  1. 植物や自然環境に左右されるため、ほかに見ていてくれる方がいないとどんな変化がおこるかわからないので、厳しそうだなと思いました。(20代/女性/専業主婦)

急激な天候不良やトラブルなど、いざというときに対応できないと困るので、長期休暇は取れないのではないか?という意見が多く見受けられました。
このほか、栽培シーズンであっても農業法人なら可能、派遣の人に来てもらえば休みは取れるなどの意見もありました。いくら農業が忙しいとはいえ、ずっと働き通しという状況はないという認識が多いようです。

休みが取れないのはどんな農家?

上記で紹介したとおり、農作物には忙しいシーズンがあり、閑散期になるとかなり時間ができます。農家が長期の休みを取るなら閑散期ですが、なかには休みを取るのが難しい農家もあります。たとえば、稲作と養鶏のようにいくつかの農業を組み合わせている農家は、365日休む暇がありません。特に動物相手になると、毎日エサをやったり世話をしたりしなければなりません。養鶏の場合、鶏は毎日卵を生むので、収穫も必要です。毎日の作業は時間の合間をぬって交互に行うことが多いです。早朝に起きて農作物の収穫をしてから、朝7時頃に鶏へ餌やり、朝ごはんを食べたら卵を収穫、ほ場管理という状態です。卵も農産物も、収穫したらそれぞれ出荷準備もしなければなりません。複数の農業を組み合わせている農家は1日のスケジュールも、年間スケジュールも休みなく働きがちです。もし休みを取るなら、家族で仕事をうまく分担したり仕事のピッチを上げたりして、前倒しで作業するなどの工夫が必要でしょう。たまに気晴らしをして、仕事に励めるようにしたいものです。

まとめ

農家は農作物のシーズンによって、休みが左右されます。忙しい時期は休む暇もないことはありますが、全く休めないわけでもありません。稲作は冬のあいだがオフになるので、昔は出稼ぎに出る人もいました。ただし、兼業農家になると忙しくなりがちで、前々から休みを計画しておかないと、休暇を取るのは難しいかもしれません。働き詰めは体を壊しますので、時間や人のやりくりをして、なるべく上手に休みを取りたいですね。

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