野菜作りに適した時期とは?季節別に紹介!

挿絵1夏野菜や冬野菜という言葉があるように、野菜にはそれぞれ栽培に適した時期があります。丈夫な野菜を育てるためには、種まきや植えつけ、収穫に適した時期であることが大前提です。今回は、季節ごとに栽培できる野菜を紹介していきます。自分の育てたい農作物や家族が好きな野菜がどの時期なのか、チェックしてみてください。

寒い時期でもOK!冬でも栽培できる野菜

挿絵2ほかの時期に比べると、冬に栽培できる野菜の種類は少ないです。特に種まきや植えつけに関しては、遅くても11月までに終わらせておきたいものです。種や苗はか弱い存在なので、12月や1月など本格的な冬の時期の種まきには向かないことがほとんどです。しかし、冬に収穫できる野菜なら比較的あります。冬野菜の代表格で野菜作り初心者にもおすすめなのが、ほうれん草です。種まきから収穫までは1カ月~2カ月という短さです。種まきは9月~11月上旬頃まで、収穫は10月~1月頃までで、長く収穫を楽しむことができます。生育温度は15度~20度と低温で、春まきの場合でも3月~4月の涼しい時期に行います。おひたしや炒め物でおいしくいただける小松菜は、年間通して種まきと収穫が可能で、種まきは11月頃まで、収穫は12月頃までできます。種をまいてから1カ月後には収穫できるので栽培の手間がかからず、初めての野菜作りにもうってつけです。

低温と湿度に注意!春に栽培できる野菜

挿絵3春に栽培できる野菜は豊富で、厳しい寒さが終わる3月頃から種まきを開始できます。春の野菜作りにおすすめなのが葉菜類で、種まきをしてから収穫まで1カ月~2カ月ですぐに収穫できる野菜が多いです。栽培期間が短いので病害虫のリスクも少なく、グングンと育ってくれます。お鍋やおひたしで楽しめるシュンギクは春と秋が種まき時期ですが、おすすめは春まきです。大体、春に種をまくと収穫が夏になる野菜が多く、意外と春に収穫できる野菜は少ない傾向にあります。その点、シュンギクなら3月に種をまいたら4月には収穫できますので、夏までのつなぎとしてぜひ植えてみてください。水耕栽培やプランター栽培が可能な水菜も、種まきから収穫までが1カ月半と短いのが特徴です。全般的に葉菜類は、根菜類などと比べて保存には向きません。店で販売している商品のなかには、すでに元気がなくなって萎れ気味になっているケースもあります。栽培期間の短い葉菜類は、ぜひ自分で作って思う存分いただきましょう。

暑さに強い!夏に栽培できる野菜

暑さに強い夏野菜のほとんどは果菜類で、春に種をまいたり植えつけをしたりして、夏のあいだに収穫します。3月下旬の比較的早い時期から種まきできるのが、トマトやミニトマト、キュウリなどで、4月に入るとナスやカボチャ、スイカ、ゴーヤなどの種まきが可能になります。5月にはズッキーニやオクラ、トウモロコシなどの種まきが可能で、4月から5月が種まき時期のピークになります。7月の始めになると、いよいよトマトやミニトマト、ズッキーニ、オクラなどの収穫が始まります。ズッキーニとオクラは種まきから収穫までの期間が短く、特にズッキーニは店頭で1本100円以上と割高なため、野菜作りにおすすめです。7月中旬からはナス、カボチャ、スイカ、ゴーヤ、トウモロコシなどの収穫が解禁に。夏野菜はそれぞれ料理の具材としても相性が良く、炒め物やパスタなど、夏の食卓を彩るのにピッタリです。

育てやすい時期!秋に栽培できる野菜

秋野菜は夏の暑さが残る9月から少しずつ気温が下がる10月に種まきをして、10月中旬頃から12月にかけて収穫していきます。種まきから収穫までのスパンが短いのは、チンゲンサイやレタス、シソなどの葉菜類で、9月に種をまくと10月中旬頃には収穫ができます。特にシソは繁殖力が強いのでおすすめですが、低温や乾燥に弱いので急激な気温変化には注意が必要です。夏の野菜作りで紹介したナスやトマトは、9月、10月のあいだも収穫可能です。特に夏の暑さが落ち着いた頃にできる秋ナスは、夏の収穫よりも実が大きくなりやすく、旨みが豊富です。また、植えつけが5月から7月のサツマイモは、9月中旬頃から収穫できるようになります。酸性の痩せた土壌でも強く成長してくれるほか、連作もOKです。家族全員でサツマイモ掘りを楽しめるので、野菜作りには欠かせない野菜と言えます。

野菜作りするならいつの時期が良い?

畑を彩るたくさんの野菜です。もし野菜作りをするならどの時期が良いか、アンケートを実施しました。グラフ1

【質問】
野菜作りするならいつの時期が良いですか?
【回答結果】
回答 回答数
138
65
40
11

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:254サンプル

圧倒的多数で春が人気

アンケートの結果、春に野菜作りをしたいと答えた人が圧倒的多数となりました。



  1. 天気もいいし、純粋に気分がいいです。新しいことを始めたくなる時期でもあるので。また、夏前に野菜が収穫できるものを選んで、まだ明るい夏の夕暮れ時からサラダでいただくのが好きだからです。(20代/女性/学生)

寒い冬は閉じこもり気味になるからか、春になって活動したいという意見が多数を占めました。


  1. 夏野菜が好きなのと、暑い時期に大粒の汗をかいて土いじりをするのが楽しそうだからです。その後に飲むビールは最高においしそうです。(20代/男性/正社員

夏と答えた人は、夏野菜が大好物という意見がかなり多かったです。


  1. 気候も暑からず寒からず。農作業も比較的楽だからです。苗の成長がゆっくりで、植えてからのんびりできるのも秋がいい理由です。(60代/女性/専業主婦

秋の回答では、屋外活動するには気候がちょうどよく動きやすいという理由が多く見られました。


  1. 気温の調整は難しいが、害虫には余り気をつけなくてもいいから(20代/男性/学生)

一番回答数が少なかった冬ですが、寒い時期にあえて野菜作りをしてみたいという挑戦者もいました。

一年を通して春まきの野菜が多いことも、春に野菜作りをしたい理由となっているようです。今回のアンケートでは夏野菜人気も高く、春から夏にかけて栽培したいという声が多く聞かれました。

まとめ

さまざまな野菜を一年中栽培できる日本。冬は栽培できる野菜が減りますが、その分だけ土壌作りをして、新しい時期に備える季節です。一年中野菜を買えるのは便利ですが、旨みと栄養が豊富なのは旬の野菜です。家庭菜園なら四季折々で、本来の野菜の味を楽しむことができますので、季節にあった野菜作りで、ぜひ食卓を充実させましょう。

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