みずみずしい野菜がいっぱい!夏に収穫できる野菜辞典

挿絵1日本の夏は年々気温が上昇し、都市部に限っては世界有数の暑さを誇るようになりました。夏バテや熱中症で体調を崩す人も多くなっています。そんなときは、ぜひ夏野菜を食べて栄養分と水分を補給しましょう。初夏から秋口にかけて収穫できる夏野菜は豊富で、家庭菜園で育てるのもおすすめです。夏の収穫野菜にはどのような種類があるのか、一緒に見ていきましょう。

暑い夏を乗り切るために!夏野菜の特徴

挿絵2夏は汗をかきやすく、体内に熱を溜めやすい季節です。夏野菜は火照った体を冷まして水分とビタミン、ミネラルを補給してくれる、夏に必須の天然サプリメントです。夏が収穫時期の野菜で圧倒的に多いのは果菜類で、生食でも加熱調理でも、おいしく食べることができます。夏野菜のほとんどは春まきタイプで、夏の畑は季節の風物詩として連想される野菜でいっぱいになります。種まき時期が早い野菜だと、3月中旬頃からまき始め、4月下旬から5月中旬頃までは種まきのピーク時期になります。夏野菜は秋冬の根菜などに比べて、長期保存に向かない野菜が多いので、ぜひ家庭菜園で育てたいものです。夏野菜こそ、収穫したばかりの新鮮な状態で食べるのに向いています。家族で収穫しながらガブリとその場でかぶりつけるのも、夏野菜を育てる醍醐味と言えるでしょう。

夏に収穫できる野菜1.夏野菜の代表格は果菜類

挿絵3夏野菜は圧倒的に果菜類が多く、日常の定番野菜としてもよく知られています。3月中旬から、ミニトマト、トマト、キュウリなどの種まきがはじまり、4月にはナス、カボチャ、ゴーヤ、5月になるとズッキーニやオクラ、トウモロコシなどを植えることができます。早ければ6月下旬から、だいたいは7月から、ミニトマト、トマト、ズッキーニなどなど、たくさんの野菜が収穫シーズンを迎えます。夏野菜は同じ料理の具材として入れるのに相性が良く、トマトやズッキーニ、ナスの組み合わせなら、ラタトゥイユや夏野菜カレー、パスタソースなどたくさんの料理を作ることができます。もちろん、単品で食べてもおいしいのが果菜類のメリットです。スイカや焼きとうもろこしは、昔から夏休みの定番おやつです。キュウリやトマトはマヨネーズやミソなど、トッピングするソースを変えることでいく通りもの味わいを楽しめます。彩り豊かでさまざまなアレンジができるのが、夏の果菜類の特徴です。

夏に収穫できる野菜2.料理の薬味や香辛料

夏は薬味や香辛料として使用できる野菜が収穫できます。日本で昔から使われているのがシソで、さまざまな料理のトッピングとして使われます。シソは常備野菜ではありませんが、いざ買うとなると割りと値段が張るものです。シソは狭い面積でも十分育ちますので、夏の薬味としてぜひ育ててみましょう。3月から5月にかけて種まきをしたら、収穫は7月から11月までとかなり長いです。少し暗い日陰でもスクスクと伸びるので、野菜作りが初めての人でも育てやすいです。また、薬味のなかでもなじみ深いのがショウガです。4月から5月にかけて植えつけ、7月に入ってからが収穫です。ショウガもシソ同様、11月頃まで収穫できます。すりおろしたり酢漬けにしたり、ショウガの辛みで夏の暑さを吹き飛ばしましょう。辛い食べ物が好きな人は、トウガラシがおすすめです。種まきは3月から5月にかけて、収穫は7月中旬から10月にかけてです。カプサイシンやビタミンCが豊富なので、夏バテ予防にぜひ、料理に加えてみてください。

夏に収穫できる野菜3.豆類や葉菜類

夏の葉菜類は意外と少ないですが、そのなかでも繁殖力の強いのがバジルです。5月~6月に種をまくと、9月~10月頃まで継続して収穫することができます。バジルを植えるなら、トマト一緒に植えるのがおすすめです。トマトとバジルはコンパニオンプランツの関係にあります。コンパニオンプランツとは、お互いが助け合って成長していく関係のこと。料理の相性もバッチリなうえに育ちも良くなるので、トマトとバジルが好きな人はぜひ試してみてください。夏といえばビールに枝豆が定番です。枝豆の旬は夏。おつまみによく枝豆を食べる人は、栽培にチャレンジしてみましょう。種まきは4月中旬から6月初旬にかけて、収穫は7月から8月のあいだです。枝豆は土壌の質を問わず育ち、肥料もさほど必要ありません。枝豆の根には根粒菌という菌がついており、地中のチッソを吸い上げる役割をしています。肥料を与えすぎるとうまく育たないので注意が必要です。

我が家のオリジナル!夏野菜の定番料理は?

あなたのうちの定番夏野菜はなんですか?野菜好きのみなさんに、アンケートを取ってみました。


夏ならではのメニューが並ぶ夏料理!

  1. 家族みんなが好きなカレーライスですが、夏は、ナス、トマト、オクラなど夏野菜をたくさん入れて作る「夏野菜カレー」が、我が家の夏の定番料理です。(50代/女性/パート・アルバイト)
  2. ナスやトマト、玉ねぎその他残り野菜をオリーブオイルで炒めコンソメでじっくり煮てラタトゥイユを作る。できたても美味しいし、一度に大量に作ってタッパーに入れて冷蔵庫で冷やせば2、3日はもつので、また違った味が楽しめる。(50代/女性/派遣社員)
  3. オクラやトマト、キュウリをブロック状にしてドレッシングなどで和えたざく切りサラダ。(40代/女性/専業主婦)
  4. 焼きナスを食べます。ナスは体を冷やすと聞いたことがあるし、丸ごと焼いて、あとは冷やしてさいて、ポン酢やかつお節を混ぜて食べます。簡単に食べられるのが利点です。(50代/女性/派遣社員)
  5. ゴーヤチャンプルー。ゴーヤがよく収穫できるので、夏場はチャンプルーが多い。(30代/男性/個人事業主・フリーランス)
【質問】
我が家で食べる夏野菜料理を教えてください。
【回答結果】

フリー回答

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:279サンプル

夏野菜カレーは一番多く挙がった料理でした。そのほか、ナスの揚げ浸しやゴーヤチャンプルーなどが多く見られたように、同じ夏野菜カレーでも入れる具材は家庭によって多種多様でした。スパイスをきかせたりチーズをトッピングしたり、みなさん夏ならではの料理を楽しんでいるようです。

まとめ

夏に収穫できる野菜の特徴は、春まきであること、果菜類が多いこと、体を冷やす作用があることなどです。生食したり焼いたり煮たり炒めたり、料理レシピも豊富です。日持ちしない野菜が多いからこそ、夏野菜は家庭菜園が向いています。ぜひ、たくさんの夏野菜を収穫して、夏の暑さを乗り切っていきましょう。

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