子供にこそ農業体験して欲しい!その理由とは?

挿絵1農業体験というと、普段は土に触れることのない生活をしている人がレジャー感覚で楽しむためのもの、就農を考えているために本格的な勉強を目的として参加するものといったイメージがありますよね。しかし、昔に比べて都市化や核家族化が進み、スマホの普及もしている現代だからこそ、子供に農業体験をさせることは非常に重要な意味を成します。頭が柔らかくてさまざまなことを吸収しやすい子供時代だからこそ、農業体験を経て得られるものは大きいでしょう。子供のための農業体験の具体的な魅力について紹介していきます。

子供に農業体験して欲しい!そう思う親御さんはどのくらい?

グラフ子供のための農業体験イベントを開催しているところは少なくないですが、参加させたいと思う親御さんはどれくらいいるものなのでしょうか?実態を知るため、子供に体験させたいと思うかどうかについて訊いてみました。

【質問】
自分の子供に農業体験をさせたいと思いますか?
【回答結果】
回答 回答数
思う 97
思わない 3

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 - 29 30 - 39 【子供】有り
調査期間:2017年06月16日~2017年06月23日
有効回答数:100サンプル

農業体験させたいと考える親がほとんど!

農業体験をさせたいと思うと答えた人が100人中97人という結果で、全体のほとんどを占めています。

  1. いろいろなことを体験させて視野を広げてもらいたいから(20代/女性/無職)
  2. 自分の口にするものがどうやって作られているのか、また、作ってくれる人への感謝の気持ちを学ぶためにも、自分の子供に農業体験をさせたいと思います。(30代/女性/専業主婦(主夫))
  3. 農業体験は、なかなかできるものでないので、できる環境にあれば、是非させてあげたい。(30代/女性/正社員)

農業体験に対してプラスのイメージを抱いている人が多く、視野を広げてほしい、貴重な体験をしてほしい、生産者への感謝の気持ちを学んでほしいといった回答が目立っていました。
一方で、農業体験をさせたいと思わないという回答が100人中3人という結果でした。

  1. 親が強制的に体験をさせるものではないと思う(30代/男性/個人事業主・フリーランス)
  2. めんどくさいし、大変そうだから、農業体験はさせたくないなと思います。(20代/女性/個人事業主・フリーランス)

親が強制的に体験させるものではないという意見からは、子供の気持ちを尊重したいという想いがあると考えられますね。自分自身が子供を農業体験に連れて行くのが億劫に感じているように受け取れる意見もありました。
アンケートの結果、多くの人は子供に農業体験をさせたいと考えていることがわかりました。農業体験に連れて行けば、プラスの影響があるものという考えを抱く傾向にあるようですね。

食は人間の基本!だからこそ子供におすすめしたい農業体験

挿絵2食事は動物であれば例外なく誰もがする行為ですから、その仕組みや重要性について子供に知ってもらうのは良い教育になります。そのために有効的となるのが農業体験です。農業体験をすれば、普段の生活の中で食べているような食べ物がどのように作られているのかを実際に見ることができます。収穫をしてみて生産者の苦労や自然の尊さを学べれば、食べ物のありがたみに関しての理解を深められるでしょう。食への関心が高まり、食べ物の好き嫌いが多い子供でもきちんと食べるようにしようという気持ちを抱くかもしれません。
他にも、子供の創造性を育てるうえで農作物の育て方について知ってもらうのは良い刺激になります。普段はできないような貴重な体験ですから、農業体験は農作物や食べ物のことだけに限らず、さまざまなことに興味を持たせたり、発想力を高めさせたりする機会にもなり得ます。農業体験をして接することになるのは何も農作物だけではありません。畑を育てるための土や水、畑に住んでいる虫や生えている植物などに触れることになりますから、子供が興味を抱くような対象は豊富にあります。こういったものに触れさせることで、子供が知識を深めることの楽しさを感じることもできるでしょう。

親子参加型で楽しく農業体験

挿絵3農業体験の中には親子で参加できるタイプのイベントもあります。子供だけに参加させるのとはまた違ったメリットがあるのが魅力です。
具体的な魅力としては、まず家族の思い出づくりになることが挙げられるでしょう。子供が小さいうちでないとなかなか楽しみながらできないものですから、参加しておけば良い思い出になるのは確かです。農家の家庭でもない限りは日頃から気軽に取り組めるようなことではないですから、とても貴重な体験だといえます。親子のコミュニケーションを取りながら、一緒に農作物を収穫することの楽しさを学ぶことができるでしょう。
また、イベントの内容によっては収穫が楽しめるだけではなく、実際に採った農作物を使ってバーベキューや料理を楽しむことも可能です。自分で採った農作物がそのまま料理になる過程を子供に見せることができますし、より楽しい思い出になるのは間違いありません。危険ではない範囲で料理も一緒にできますから、農業だけではなく、料理についても学んでもらえる良い機会になります。
このように親子参加型の農業体験は子供も親も一緒に楽しむことができるので、お子さんのいる家庭は積極的に参加してみると良いでしょう。

地域や農家によってさまざまな農業体験

農作物の農業体験といっても、具体的にどんな農作物を扱っているのかについては地域や農家によってさまざまです。定番といえるのはぶどう狩りやりんご狩りなどの果物狩り、じゃがいも堀りやサツマイモ堀りなどが挙げられますが、他にも数多くあります。本格的な体験としては田植えや稲刈り、茶摘みなどの農業体験もありますし、酪農であれば牛の乳搾り体験もあります。このように農業体験の種類は豊富ですから、学ばせたい分野を好きなように選ぶことも可能です。
勉強というよりはレジャーとして楽しむのも1つの方法ではあります。しかし、農業体験を通した勉強を目的とするのなら、普段食べているような身近なものがどうやって作られているのかを知ってもらうために最適なものを選ぶと良いでしょう。1つに絞り込まなくても、できる限り多くの体験をさせるのもおすすめです。それだけさまざまな経験が積めますし、農作に関する知識を深められます。
興味のある農業体験の場所がもしも遠方であれば、家族旅行を兼ねて予定に組み込むのも1つの方法です。地元や住んでいる場所の近くではできないような貴重な体験ならより良い刺激になりますし、子供だけではなく親も楽しみやすいでしょう。

まとめ

子供が参加できる農業体験について紹介しました。子供が参加することで得られるメリットは数多くありますから、体験させる意味は大きいといえます。それだけではなく、親子のコミュニケーションや思い出づくりにもなるという一面もありますから、子供だけではなく、家族ぐるみで楽しむことができるでしょう。一緒に楽しみながら貴重な体験をさせれば、子供にすくすくと成長してもらうことにも役立ちます。農業体験の種類は豊富にありますから、子供と一緒に楽しめるものを選んで参加してみてはいかがでしょうか?

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