だから農業が好き… 女子が農業に惹かれる4つの理由

挿絵1農林水産省の統計によると、新規就農者のうち女性の割合が増加傾向にあります。農業女子という言葉が出始め、2013年には農林水産省が農業女子プロジェクトを設置しました。そして、農業と女子を結びつける商品開発などに積極的に乗り出しています。そんな農業女子ブームの要因はどこにあるのでしょうか?女子が農業に惹かれる4つの理由を検証していきます。

食の安全性から興味を持つ

挿絵2昔に比べて、食物アレルギーを起こす子どもが増えています。特に6歳以下の乳幼児に多く、成長段階で発症するケースもあります。本来は体に害のない物質に反応して起こるアレルギー反応は、原因となるアレルゲンを突き止めることはできても、なぜ起こるのかは解明されていません。そんなときに、自分の子どもには安全な食事をしてほしい、無農薬の農作物を食べてほしいという思いから、農業の大切さに気付くケースがあるようです。しかしながら、農薬がアレルギーと関係があるのかはわかっていません。一説によると、最低限の農薬を使って育てたほうがアレルギーの原因となるタンパク質の発生が少ないという話もあります。それでも農薬は健康を害するという事実がある以上、無農薬ほど安全な野菜はないと考えるのも一理あります。大切な家族にはできるだけ安全な野菜を食べてほしいという願いから農業女子になるのは、自然な流れと言えそうです。

農作物が育つ姿を見るのがうれしい

挿絵3おいしい野菜を食べるのが目的で始めた家庭菜園も、野菜が育っていく姿を見ていくうちに愛おしくなるでしょう。家庭菜園やプランター栽培でも失敗するときはしますが、農家の規模に比べれば管理がしやすく、育てやすい野菜を選べばスクスクと育ってくれます。そんな風にして野菜を育てる喜びを覚えた女性が、やがて就農を目指す農業女子になるケースがあるようです。多少形が悪くても、やはり自分で育てた野菜は我が子のようにかわいいものです。農家側も、「野菜が好き」「農業が好き」という人に新規就農してほしいと希望することが多いようです。育つ野菜に愛情を感じる女性は、農業女子になるのにふさわしい資質を備えていると言えるでしょう。

自然と触れて癒される

農業は自然を相手にしていく仕事です。プロになれば厳しいこともツライこともあるでしょう。一方で、日頃のストレスを発散させるために自然と触れ合いたいと考え、体験農業や収穫体験イベントに参加する女子たちもいます。特に都市部で暮らす女子にとって、農村部の大自然は日頃の疲れを癒やし、ストレスを解消してくれます。実際、森林浴など自然との触れ合いがストレス解消になることは、以前からいわれています。のどかな風景が広がる農村で収穫を楽しんだり、採れたての野菜でバーベキューや料理を味わったりすれば、自然や野菜のすばらしさに気付くこともできるでしょう。楽しい成功体験は人のモチベーションをアップさせますので、体験イベントの楽しさがきっかけで農業女子になるパターンもあるようです。都市部での生活に疲れて自然のすばらしさに気付いた女性が農業女子になるのも自然な流れかもしれません。

太陽と一緒… 人としてあるべき生活スタイル

現代社会は娯楽が多く、24時間経営の店も珍しくありません。本来の生活サイクルとは違うライフスタイルを送る現代人には、自律神経のバランスが乱れたり鬱になりやすかったり、さまざまな問題が潜んでいます。一方、農家の一日は早朝から始まり、暗くなる頃には仕事を終えます。動く仕事なので3食しっかりと食べることが必要で、夜はぐっすりと眠れるでしょう。このような太陽のリズムと同じ生活は、正しい体内リズムへといざなってくれます。ただでさえ女性はホルモンバランスの関係で、体調を崩しやすいものです。不規則な生活に疲れた女性のなかには、農家の自然と共存する生き方に惹かれる人がいるようです。また、現代社会は人間関係でストレス過多になりがちでもあります。ストレスも不規則な生活と同じくらい、自律神経のバランスを乱します。太陽とともに生きる生活になるだけで、人の体は健康になります。現代社会に疲れた女性が農業に惹かれるのは、自然の摂理と言えるのではないでしょうか。

あなたが農業を好きな理由は何?

農業や野菜に関心が高い女性を対象に、なぜ農業が好きなのかを聞いてみました。


農業は楽しくリフレッシュできるのが好き!

  1. 植えて育てる楽しみと収穫して自分の作った物を食べる楽しみがある。形が不格好でもおいしく感じるので見た目は関係ないんだなと思う。(30代/専業主婦(主夫))
  2. 祖母の家庭菜園をたまに手伝います。収穫の喜びが大きいことが一番。家庭菜園でも、長年やり続けていると、実もおいしくなってくる。うれしい。(20代/正社員)
  3. ストレス解消になるからです。引きこもりがちでスポーツなどの趣味もなかったのですが、家庭菜園を始めて外に出るようになり、気分もリフレッシュできるようになりました。何か外に出る趣味が欲しいなという人にはおすすめです。あとは単純にスーパーで買うより食費が安くなりました。(20代/専業主婦(主夫))
  4. 実ったときはうれしいし、何よりおいしく食べられます。体は疲れるけど、農作業をすると体調がよくなります。土を扱うと良いと聞いたことがあります。(40代/専業主婦(主夫))
【質問】
農業のどのような点が好きなのか、具体的に教えてください。
【回答結果】

フリー回答

調査地域:全国
調査対象:女性
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:235サンプル

栽培途中や収穫時に喜びを感じる女性が多いようですね。農業に携わることでさまざまな気付きがあるという意見が多く、改めて農業女子の感受性の豊かさを垣間見たようです。

まとめ

女性が持っている考え方や生き方を探っていくと、農業女子が増えている理由がわかってきます。現代社会で疲弊しがちな女子にとっても、農業は自分を見つめ直して豊かな人生を送るために欠かせない、ひとつの要素と言えるのではないでしょうか。
※参考URL
農林水産省、「農業労働力に関する統計」、http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html
ファイザー、「アナフィラキシーってなあに.jp」、http://allergy72.jp/food-allergy/what.html
農業共同組合新聞、「無農薬栽培農産物は本当に健康に良いのか?」、https://www.jacom.or.jp/archive02/document/series/shir158/shir158n07112206.html

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