若いほうがいい?農業を始める最適な年齢とは?

挿絵1一般的には、何事も始めるなら若いうちが良いとされますが、なかにはさまざまな人生経験を積んだあとに別の道へ進みたいと思う人もいるでしょう。農業の場合、脱サラや定年後の第2の人生として就農を考える人もいます。果たして農業を始めるのに最適な年齢はあるのでしょうか?就農したいけれど年齢がネックだと思っている人はぜひ、ご一読ください。

農業を始める最適な年齢なんてある?

グラフ農業を始めるなら何歳が良いと思うか、アンケートを実施しました。

【質問】
農業を始めるのに最適な年代はいつだと思いますか?
【回答結果】
回答回答数
20代56
30代22
50代以降11
40代11

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年08月02日~2017年08月09日
有効回答数:100サンプル

農業は体力勝負!やっぱり若いほうが良い?

農業を始めるのに最適な年代として、20代が1位、30代が2位、40代と50代以降が3位という結果になりました。

20代
  1. 農業は肉体労働ですし、体で覚える仕事なので、早いほうがいいと思います。(40代/正社員/男性)

農業は体力勝負なので若い内から始めるほうが良いという意見が大半でした。

30代
  1. 30代は一般的に社会経験もあり、理想と現実のギャップについての分別もできるし、体力もあると思います。(50代/個人事業主・フリーランス/女性)

社会人経験と体力の両方があり、農業を始めるにはバランスの良い年代だと考える人が多いようです。

40代
  1. 若いうちは、仕事や子育てで忙しく、40代に入ってからのほうが人生経験や知識も蓄えられ、かつそれほど年を取っていないので、始めやすいと思うから。(40代/個人事業主・フリーランス/女性)

40代になると家庭が落ち着いてくるほか、人生経験も豊富なので安定感があるとの意見が多く見受けられました。

50代以降
  1. 親戚が農業を営んでいるが、みんな退職してから本格的にしていて楽しそうだから。(30代/パート・アルバイト/女性)

50代以降は人生を楽しむ世代という認識が強いようです。

20代と回答した人は、農業は体力勝負だからこそ若いうちが良いと考える傾向にあるようです。30代以降の回答では、体力と同時にそれまでの社会人経験が農業に活かせるのでは?という回答が目立ちました。上の年代になるほど人生経験を活かすことができ、農業を通して充実した生活が送れそうだと感じるようです。

資金はじっくり貯められる!中年期から始める農業のメリット

挿絵240代以降の中年期から農業を始める人は十分な社会人経験を積んでいるため、人付き合いに慣れている、コミュニケーション能力に長けているなどのメリットがあります。農業は基本的に自営業ですが、1人で黙々と作業をしていれば成立する職業ではありません。自治体の農業支援課や農協、近隣の農家など、さまざまな人たちとやり取りをする必要があります。慣れない就農で困ったときには先輩農家にアドバイスをもらうこともあります。円滑なコミュニケーション能力は就農者の必須能力といっても良いでしょう。また、中年期以降の就農者には、資金を貯める期間が十分にあるというメリットもあります。就農する際は農地や農機具、種苗、肥料などの設備や道具などを購入しなくてはならず、高額の初期費用がかかります。就農前後の数年は利益を上げるのが難しく、準備資金には余裕を持っておきたいものです。その点、中年期以降なら潤沢な資金を計画的に用意することができるでしょう。

体力がもたない?中年期から始める農業のデメリット

挿絵3中年期から始める農業のデメリットは、体力の衰えにあります。農業は毎日屋外で作業をするのが基本です。過酷な自然環境にさらされながら、農作物や農地の管理をしていかなければなりません。若い頃はひと晩寝れば回復していた体も、年齢を重ねれば重ねるほど疲労が溜まりやすくなっていきます。特に40歳をすぎると老化は加速していくので、もともと体力のない人は体が順応できない場合も出てくるでしょう。また、それまでの人生経験から物事の考え方が固定され、悪く言うと頭が固くなっているために、新しい知識を吸収しにくいケースも考えられます。農業は天候や環境によって臨機応変に対応していく力が必要で、マニュアルを覚えれば確実に農作物が育つわけではありません。中年期以降の就農は、若い人よりも営農を通しての農業経験は必然的に短くなります。だからこそ柔軟に物事を考え、さまざまなことを貪欲に吸収していこうという意欲が大切。中年期以降の就農こそ、チャレンジ精神旺盛に臨みたいところです。

覚えるなら若いうち?青年期から始める農業のメリット

20代、30代の青年期に就農するメリットは、新しい知識を素直に吸収しやすい点にあります。特に社会人経験の少ない20代前半は物事の考え方が固まっていない人も多く、農業に限らず仕事を覚えるにはもってこいの状態です。昔から恥は若いうちにかいておいたほうが良いと言います。わからないことを聞くのは恥ではありませんが、若い世代は経験や知識が少ないと考えられるのが一般的です。年齢が若いほうが、さまざまなことを質問しやすい傾向にはあるでしょう。また、中年期と比べると青年期は体力や回復力が高いのも大きなメリットです。農業は体が勝負の重労働ですから、体力があるにこしたことはありません。青年期であっても研修中や就農したばかりの頃は、体が適応できずにキツイと感じることもあるでしょう。しかし、その生活を継続することで、体力は自ずとついてきます。若いうちに就農生活に慣れることができれば、年齢を重ねてからも十分に対応できるようになるでしょう。

資金集め大変… 青年期から始める農業のデメリット

農業を始めるとなると、初期費用と当面の生活費が必要です。青年期からの就農は費用を貯める期間が短く、十分な額の資金を集めにくいというデメリットがあります。バブルが崩壊して以降、サラリーマンの年収は大幅に減少しました。ボーナスが出ない企業もあり、正社員だからといって簡単にお金を貯められる時代ではありません。そのために国の補助金制度が存在しますが、自己資金は少しでもあったほうが就農は楽になります。青年期で就農する際は、計画的な資金集めが課題のひとつになるでしょう。また、社会人経験が少ない青年期の場合、就農先の地域でうまくコミュニケーションを取れないケースもあるようです。就農者の年齢は年々上がっています。青年期の人から見れば、親や祖父母世代にあたる人たちと良好な関係を保っていかなければなりません。営農を成功させるには、その地域に馴染むことが重要。過剰に下手に出る必要はありませんが、農業の大先輩に対して素直な姿勢で接することが大切です。

まとめ

農業を始めるのに最適な年齢は、考え方によって変わります。体力を重視するなら20代や30代の青年期のほうが良いでしょうし、豊富な人生経験を活かしたうえで第2の人生を歩むなら中年期からの就農がおすすめです。農業を通してどのような人生を送りたいのかをよく考え、自分にとっての最適な農業開始年齢を探してみてはいかがでしょうか。 関連記事:新規就農者へ贈る!農業を始める前に知っておきたい知識集